ジルコニアって何?

ジルコニアとは、簡単に言うと硬くて頑丈な白いセラミックスのことです。固く頑丈なことから、スペースシャトルの断熱材としても使用されています。また、人工ダイヤモンドとしてジュエリーや包丁などに使用されていますが、医療では人工関節やインプラント体として使用されています。生体親和性がよく、金属を使用しないためアレルギーの心配もなく、また重さも金属の1/3程度なので身体に優しい素材なのです。
ジルコニアとセラミックの違い
✅ 見た目の違い
ジルコニアは白く美しい素材ですが、オールセラミックのほうが透明感があり、より自然な歯に近い色味を再現できます。
✅ 強度の違い
ジルコニアは天然の歯と比べて 3倍以上の硬さ があり、欠けにくく丈夫です。特に、奥歯のように噛む力が強くかかる部分にはジルコニアが適しています。一方、セラミックは天然の歯とほぼ同じ硬さのため、自然な噛み心地を求める方に向いています。
✅ 耐久性と虫歯リスク
ジルコニアやセラミックは、金属に比べて劣化しにくく、長く使用できます。特に金属の詰め物は 経年劣化により隙間ができやすく、虫歯が再発するリスク がありますが、ジルコニアは歯にしっかり適合するため、虫歯のリスクを抑えられます。
また、ジルコニアの表面はツルツルしており、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスを行うことで、清潔な状態を保ちやすい という特徴があります。
✅ 変色や歯茎の黒ずみの心配が少ない
ジ金属のかぶせ物は、唾液によって少しずつ溶けることで歯茎が黒ずむ ことがありますが、ジルコニアにはその心配がありません。
また、一般的なセラミックは 強い酸やアルカリの影響で変色することがありますが、ジルコニアは変色しにくいため、長期間きれいな状態を維持できます。
✅ 金属アレルギーの心配がない
ジルコニアは 金属を一切使用しない ため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。金属アレルギーは 長期間金属に触れることで発症することもあるため、予防の観点からもおすすめの素材です。
✅ 費用について
ジルコニアは 保険診療の対象外 となるため、保険適用の銀歯やCAD/CAM冠と比べると費用が高くなります。しかし、見た目の美しさ・虫歯の再発リスクの低さ・耐久性の高さ を考えると、長期的に見るとコストパフォーマンスの良い選択肢と言えます。
・光の透過性が高く、透明感がある
・金属を使わなくてよいため、自然な白い歯に見える
・着色しないため、歯ぐきの変色もしない
・強度が高いため、破損しにくく広範囲の治療に使用できる
・金属アレルギーにならない
・耐久性、耐熱性に優れている
・歯を削る量が少し多い
・自費診療のためお金がかかる
price list
比較まとめ
項目 | ジルコニア | セラミック |
---|---|---|
見た目 | 白く美しいが透明感はやや劣る | 透明感があり、自然な歯に近い仕上がり |
強度 | 天然歯の3倍以上の硬さで欠けにくい | 天然歯と同じ硬さで自然な噛み心地 |
耐久性 | 劣化しにくく、長持ちする | 比較的耐久性が高いが、衝撃に弱い |
リスク | 歯にしっかり適合し、虫歯などのリスクが低い | 適合性は良いが、強い力がかかると欠ける可能性あり |
変色 | 変色しにくい | 透酸やアルカリで変色の可能性あり | 金属アレルギー | なし | なし | 費用 | 高価だが長持ちしやすい | やや高価 |
price list
価格表
※価格は全て税込み(1本あたりの価格)
費用 | |
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ジルコニア |
ジルコニアクラウン 82,280~192,500円 ジルコニアインレー 88,000円 |